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良いサッカーとは2016/07/30 07:00

サッカーの見方は色んな方が述べている。巷に溢れる情報を自分流に整理するのも大変だがいいことは少しでも取り入れたい・・・原文のまま紹介します


日本サッカー協会は「良いサッカー」の定義を

育成段階ではチームの戦績ではなく、個人能力の養成に絶対の比重を置くこと。これだけでも相当変わる。間受けについていえば、要は失敗させればいいのだ。


バイタルエリアでパスを受けて仕掛けていくのは難度の高い技術である。才能も必要だが、才能があってもトライさせれば相応に失敗する。


ミスが多発すればチームは勝てない。試合に勝つには確率の低い攻め方は回避してしまったほうがいい。簡単にいえば、高校年代では間受けを諦めても勝てるかもしれない。だが、育成段階でミスを経験させて克服させないなら一体いつやるのだろうか。


プレッシャーなしで上手いのなら、プレッシャーに慣れてしまえば上手くやれる可能性は十分にある。相手の有無にかかわらず、ボールを扱うこと自体に変わりはないからだ。ビルドアップが上手いなら間受けも上手いはずなのに、実際にそうなっていないのはなぜか。そのための技術を磨いていないとしか考えられない。


育成年代で良い成績を残している指導者は高い評価を得ている。チームとして優秀な戦績を残し、学校の名を上げてくれるから評価される。そうなるとチームが勝つための熾烈な競争はあっても、個人能力を伸ばすための競争ではなくなっていく。


育成チームのプライオリティがプロと同じになっていないか、成長のために必要なミスを経験させていないのではないか、勝利のために育成を犠牲にしていないか。これは古くから繰り返されている疑問だ。


日本代表がW杯に出場できるようになるずっと前から、日本の小学生チームは世界でも強かった。ヨーロッパ遠征に出ても大勝していた。


しかし、年齢が上がるとともに勝てなくなり、大人の段階になると歯が立たない。個人が伸びていないからだ。ユース年代やジュニアユース年代でアフリカ勢が強い理由も似ていて、その年代までは身体能力で押し切れてしまうから勝てるが、大人になってその差が縮まると勝てなくなる。


日本の場合はチームとして勝つためにまとめるので、個の育成重視でさほどまとまっていないチームに勝てているだけなのだ。いい加減脱却したい「勝つサッカー=良いサッカー」


育成年代に関しては、「勝つサッカー=良いサッカー」ではない。良いプレーをして勝つことが重要であって、勝つために良いサッカーを諦めてはいけない。


間受けに何度失敗しようが、トライさせ続けなければならない。日本代表が間受けなんぞしなくても引かれた相手から点がとれるなら、良いサッカーの定義は変わる。だが、現状それがなければステップアップが難しいのは皆わかっているはずなのだ。


大人になって勝つサッカーができるように若い選手を育てられるかどうかは、育成年代指導者の姿勢と手腕にかかっている。

 

その意味では、日本代表と育成年代代表の戦術は同じでいい。同じようにできないなら選手が未熟だからであり、未熟なままで勝てるように戦術を修正する必要はない。その前提として、日本サッカー協会は何が良いサッカーなのかを定義すべきだ。


指針はその都度出ているが、例えば「デュエル」や「縦に速い攻撃」などは断片的なアドバイスにすぎない。


全体像がなければ「デュエル」という全体を構成する部分が一人歩きするだけ。評価軸がなければ、育成年代のチームがプロのように結果第一主義になっても歯止めはかけられない。


プロのサッカーはそこがピークなので、そこで勝てるサッカーが良いサッカーになる。言い方を変えればもう大して上達はしない。その段階で頑張っても、言い方は悪いがたかが知れていてやれる範囲でやるしかない。


しかし、育成年代は未熟なので上達できる。上達して勝利を目指すのが育成のあり方で、未熟なまま勝とうとすれば成長は止まる。


理想は、大人のプロよりも技術的には優れているが体力と経験が少し足りないだけというユースチームになる。


その国のサッカーを前へ進めるエンジンは育成であり、むしろそこで行われるプレーのアイデアや質が大人のチームより1つ2つ先へ行っているぐらいでないと大人のチームも進化していかない。


逆に、個を大きくしていく段階で束ねすぎて小さくしてしまえば待っているのは先細りである。


日本代表がW杯の常連になれたのは、育成環境が改善され、現場の指導者の尽力があったからだ。それは忘れてはならない。一方で同じように変えるべきところを変えていかないと成長は止まってしまう。





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